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資料 デング熱について

1.デング熱について

<デング熱 Dengue Fever >

 デング熱はデング・ウイルスを持ったネッタイシマカなどの蚊に刺されることにより感染する病気です。
頭痛、目の奥の痛み、関節痛、筋肉痛などの痛みを伴う急な高熱で発病します。高熱は数日から1週間くらいで下がりはじめますが、熱が下がりはじめる頃によく発疹が出現します。
症状・所見からはこの発疹が出た時点で診断がつきますが、血液検査で早期に診断することもできます。


<デング出血熱 Dengue Hemorrhagic Fever >


 デング熱の重症型とも言えるデング出血熱は、2回目以降の感染で発病するとされています。
しかし、デング熱は、ウイルスに感染しても必ず発病するわけではありませんので、初めてかかったデング熱でデング出血熱になることもあります(感染=発病ではありません。デング・ウイルスに感染しても発病しないことは珍しくありません)。デング・ウイルスには、1型〜4型まで4種類あり、一度感染するとその型のウイルスに対しては免疫ができますが、他の型のウイルスには感染してしまうからです。
デング出血熱では、血液の成分の血小板(Platelet)が減少し、出血しやすくなります(血小板は毛細血管を丈夫に保ったり、かさぶたの形成を促したりして出血阻止・止血に大きな役割を果たします)。
ちょっとしたキズの出血が止まりにくい、鼻血が出るなどの出血症状は、デング熱発病後数日から1週間目頃に出現します。ひどい場合には毛細血管から血液中の水分が大量に漏れ出て、ショック症状を起こします。
(デング・ショック症候群)。デング出血熱やデング・ショック症候群では死亡することもあります。


2.予防

(1)デング熱には予防ワクチンも治療薬もありません。蚊に刺されないようにすることが唯一の予防方法です。 ちなみに、感染には蚊が必ず媒介し、人から人への直接感染はありません。

(2)デング熱を運ぶネッタイシマカは、ちょっとした水たまりで簡単に繁殖します。空き缶や古タイヤなどにたまった水でも十分繁殖します。また、卵は乾燥に強く水無しで何ヶ月も生き延び、水が十分与えられると孵化してボウフラになります。ボウフラになってから10日から2週間ほどで羽化しますので、繁殖場所になりそうなプールや池、花瓶、植木鉢の水受けなどは1週間に1回水を換えるか消毒することが勧められます。

(3)ネッタイシマカは、日中吸血行動を取りますので、昼間の蚊には要注意です(参考:マラリアを媒介するハマダラカは夜間吸血行動を取ります)。デング熱の流行期には、長袖シャツ・長ズボンなどを着用して肌の露出を少なくし、必要に応じて虫除け剤を使用するとよいでしょう。

(4)室内においても、電気蚊取り器、蚊取り線香や殺虫剤等を効果的に使いましょう。

(5)規則正しい生活と十分な睡眠、栄養をとることで抵抗力をつけることも大切です。


3.もしデング熱にかかったら

突然の高熱や頭痛、関節痛や筋肉痛、発疹等が現れた場合には、デング熱を疑い、すぐに病院にかかって下さい。
デング熱か否かは血液検査で簡単に調べることができます。しかしフィリピンの病院ではいきなりデング熱の検査はせず、まず血小板数を調べて血小板が減っていればデング熱の検査を行うというところもあるようです。もしデング熱で、しかも血小板数が著しく減少しているようであれば、デング出血熱の可能性も考えて注意深く経過を見る必要があります。
この場合は通常入院となります。
デング熱には特効薬がなく、一般に対症療法が行われます。特別な治療を行わなくても自然軽快する軽症ですむ場合が多いですが、上述のデング出血熱の場合は生命に関わる場合がありますので、適切な診察を受けるという観点からも、まず病院にかかることをお勧めします。

4.その他

雨期は、デング熱のみならず風邪・インフルエンザ・食中毒・マラリア・レプトスピラ症などいろいろな病気が増える季節です。
十分注意して下さい。



      在フィリピン日本国大使館領事班
          Embassy of Japan
   P.O. Box No. 414 Pasay Central Post Office Pasay City, Metro Manila, Philippines
    ホームページ:
    http://www.ph.emb-japan.go.jp/index_japanese_version.htm
        TEL:63−2−551−5710
        FAX:63−2−551−5785

【2006/10/01 07:00】 一般情報 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) top>>



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